白黒写真と珈琲って、よく合うと思った。かなり深くて、すごく温かい。

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たまには静かな街にでも行ってみよう。俺はそう思って13時丁度発くらいの電車に乗った。
30分後、着いた街はWinterthur。一年中、冬。
んなわけない。だけど既に空気は冬の冷たく乾いた温度に変わっていたし、人々もまた厚いコートに身を包み、かわいいマフラーで長い長い首を包み込んでいた。

俺は真直ぐに目的地に向かう。絵を観るってことは朝飯前の話。
Winterthur Kunstmuseumに着いた俺は、最近流行の脱力感を連れて館内を歩く。
目当てはClaud Monetの絵だった。彼の絵の前に立つと、涙が溢れてくるのは俺だけじゃないと思う。基本的にサディストの俺は、こうやって定期的にモネの絵を前にし、優しい心を覚えなくてはいけないのだ。
他にもハンス・アルプ、パウル・クレー、アルベルト・ジャコメッティなどの作品もあって、十分過ぎるほどスイスアートを堪能した。

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次に俺は道に迷いながらFotomuseumに辿り着いた。
ちょうどRobert Frank展をやっていて、白黒写真が好きな俺には最高の一日になりそうな予感がしたのだ。
そして思った通りで、素晴らしい個展だった。
思い出すと興奮してしまって文章打てなくなるくらい素晴らしかった。

Museum内のカフェも、見た瞬間に思った。
「これだ!」ってね。
この写真じゃ上手く伝わらないかもしれないけれど、このカフェが俺の求めるカフェスタイルに極めて近いんだと思った。
白い壁、黒いカウンター、白いイス、木目のテーブル、かわいいバリスタ。
メニューは三つ折りで、今やってる個展の写真が表紙になっていたし、内装のデザインもインテリアも、どんなジャンルの作品にも合うような気がした。
あと、気に入ったのは広いカウンターの両端に飾られた大きな生け花。おそらく定期的に花屋さんに来てもらってるのだろう。まぁよくある事だけど、カウンターの両端ってのがよかった。
元園芸委員長だった俺には、とても心地いいインスピレーションだったし、独立したときには絶対同じことをやろうと思った。お花屋さんの方、よろしくね。

そんなわけで。予感した通り、白黒写真と珈琲好きな俺には最高の一日になりました。