そこはシンプルにコーヒーを楽しみ、シンプルに会話を交わせるための空間。

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ベルンの連邦議会議事堂の近く、その周辺にはここ数十年のうちに開業したかのような真新しいデザインのカフェが多数ある。ここもそんなカフェのヒトツであるが、他のカフェと比べても、その思い切ったシンプルさが目に止まる。

まず歩道に跨るテラスには赤く大きなパラソルが、このカフェを情熱的シンプルだと象徴している。
そして中に入ると、これまた赤いTシャツでそろえた黒人のスタッフ達が笑顔もなしにオーダーを聞いて来る。ここでは無駄な笑顔、無駄な感情は必要ないようだ。

そして無言でオーダーしたカプチーノを差し出され、
無言でテーブルに持っていき、無言で口に入れた。

カタカナで表現するならば、サイレント&ナチュラルだ。

でも今日の俺にとってこのカフェほど居心地のいい場所はなかった。
ただ自分の飲みたいモノを、好きなように、好きな表情で、好きなだけ楽しむ事ができる。

それでも店の隅々まで清潔感で溢れているところ、そしてカウンターの下には荷物を引っ掛けるホックがついているところ、更には会話の邪魔にならないほどの丁度良いBGM。
そんなわけで女性客が多かった。

そして最後の最後で女の子の店員さんがニコッとしてくれた。完璧だ。