2005年10月

不思議の国のカフェ。

やっぱ男だったらメルヘンチックに生きなきゃ意味がない。

907.jpg


だから俺は休みの度にカメラを持って、不思議の国へ足を踏み入れる小動物なのだ。

流行が終わってしまったバタフライナイフも、メリケンサックもスタンガンもいらない。もちろんダッチワイフだって。
必要なのは歩きやすいシューズに読みかけの小説、そして君の言葉。
どこまでも冒険家らしく、どこまでも快楽主義者として。

俺はいつものようにシャガールのステンドグラスが放つヒカリを通り抜け、そのカフェに入った。
コーヒーとチョコケーキ。
そして今日は仲間も一緒。サルサダンサーとシンクロのコーチ。俺はこの国のガイド役。
世界共通な不思議の国。

オレンジ色の店内には星型のライトがぼんやりと夕焼け色に照らしている。
ショーケースには美味しそうなケーキと不味いサンドイッチが並んでいる。どれも美しい。

奥の窓側の席は喫煙席になっていて、そこでは道に迷ったジプシイ達が寒さをしのぎマリファナを吸う。
んなわけない。
黒髪のフランス系女性が気品高そうにカプチーノと雑誌で午後の黄昏。
まぁそんな感じ。

俺は思った。
世界は不思議なことだらけ。意味があるのか無いのか、幸せか不幸か。
だけど言えることはヒトツ。
「不思議の国もわるくない」

そう、迷ったときはガイドの俺に聞いてくれ。
地図のような珈琲を、君に淹れよう。

紅葉と珈琲。

しばらく画像がアップロード出来なくて更新できなかった。ごめん。

kokyuu.jpg


時が経つのは早いもので、今年もこうして紅葉の季節がやってきたわけだ。
ちょっと切ないね。でもかなり涼しいから満足。夏なんていらねぇ。太陽は嘘つき。
雨はジプシイを安心させる。
そして1杯の珈琲と君の笑顔。そんな感じ。

俺はカメラをぶら下げて、またまた写真展に行ってしまった。
待ち合わせ場所にしたくない場所No1の駅で待ち合わせ。まぁ相手による。
俺は道を間違えず、最近気に入ってる写真展に行った。
今回はカラー写真。デジタル系。デザイン系。俺の隣には美少女。悪くない。

俺はカラー写真を観ると、白黒写真のときよりも珈琲が飲みたくなった。
なんでなんだ。火曜日の午後。睡眠時間は30分。眠いだけだった。。
そんなときは浴びるほど珈琲を飲みたいのだ。
しかし、本当に浴びたら吐き気がする。珈琲かけられたらムカつくし。

そんなことを考えてイライラしてきた俺は、館内の分厚いガラス越しに外の世界を眺めた。
白く息が残るくらいにピタっとくっつき、その音の無い世界を最大限にイメージ。

不思議だった。
音も無く、その世界は呼吸をし、生存を意味した枯葉が舞っている。
俺はその世界が気に入ったし、やかましいシェフの笑い声を聞くよりよっぽど心地よかったんだ。



これからも、写真を撮り続けようと思う。

Robert Frankの写真とカフェの味。

白黒写真と珈琲って、よく合うと思った。かなり深くて、すごく温かい。

img20051019_1.jpg


たまには静かな街にでも行ってみよう。俺はそう思って13時丁度発くらいの電車に乗った。
30分後、着いた街はWinterthur。一年中、冬。
んなわけない。だけど既に空気は冬の冷たく乾いた温度に変わっていたし、人々もまた厚いコートに身を包み、かわいいマフラーで長い長い首を包み込んでいた。

俺は真直ぐに目的地に向かう。絵を観るってことは朝飯前の話。
Winterthur Kunstmuseumに着いた俺は、最近流行の脱力感を連れて館内を歩く。
目当てはClaud Monetの絵だった。彼の絵の前に立つと、涙が溢れてくるのは俺だけじゃないと思う。基本的にサディストの俺は、こうやって定期的にモネの絵を前にし、優しい心を覚えなくてはいけないのだ。
他にもハンス・アルプ、パウル・クレー、アルベルト・ジャコメッティなどの作品もあって、十分過ぎるほどスイスアートを堪能した。

img20051019.jpg


次に俺は道に迷いながらFotomuseumに辿り着いた。
ちょうどRobert Frank展をやっていて、白黒写真が好きな俺には最高の一日になりそうな予感がしたのだ。
そして思った通りで、素晴らしい個展だった。
思い出すと興奮してしまって文章打てなくなるくらい素晴らしかった。

Museum内のカフェも、見た瞬間に思った。
「これだ!」ってね。
この写真じゃ上手く伝わらないかもしれないけれど、このカフェが俺の求めるカフェスタイルに極めて近いんだと思った。
白い壁、黒いカウンター、白いイス、木目のテーブル、かわいいバリスタ。
メニューは三つ折りで、今やってる個展の写真が表紙になっていたし、内装のデザインもインテリアも、どんなジャンルの作品にも合うような気がした。
あと、気に入ったのは広いカウンターの両端に飾られた大きな生け花。おそらく定期的に花屋さんに来てもらってるのだろう。まぁよくある事だけど、カウンターの両端ってのがよかった。
元園芸委員長だった俺には、とても心地いいインスピレーションだったし、独立したときには絶対同じことをやろうと思った。お花屋さんの方、よろしくね。

そんなわけで。予感した通り、白黒写真と珈琲好きな俺には最高の一日になりました。

やっぱりかわいいバリスタが好き

このシリーズ3人目の紹介は、なんとあの「キャバレー・ヴォルテール」

887.jpg


紹介っていっても写真はないです。雰囲気だけ。
多分新しく入ったスタッフだろう。初めて見たから。
とにかくカフェで働くかわいい女の子ベストワンに決定。(下半期)
目が青かったし、笑顔が素晴らしい。

カタカナで表現するならば、キュート&ナチュラルブルーアイだ。

まぁそんなことはいいとして、今日はエスプレッソ3杯も飲んでしまった。
身体中に溜まったストレスをエスプレッソで洗い流したかったのだ。
この性なるキャバレー・ヴォルテールの聖なるエスプレッソで。

それにしてもこのカフェ。最近やけに盛り上がってるような気がする。
まぁチューリヒのアーティスト団体がここを拠点に動き出したのは確かで、ダダイズムの再来が既に起きているのか、これから起きるのか。。というところ。

今月からパリのcentre pompidouで、約60年ぶりだか何年ぶりだかの大きなDADAのイベントが始まりました。DADAはチューリヒからパリへと拠点を移したわけだけど、それでも原点となるこのキャバレー・ヴォルテールの存在は大きく、きっと今回のイベントで更に存在価値が強くなるのではないだろうか。

それは今、世界中を巻き込んでいる争い事全てに対して何らかの革命を起こそうとする熱いアーティストの想いがヒトツになっている結果なのだろう。

DADAISMが生まれたのも、第一次世界大戦の最中だった。
歴史は繰り返すのか、それとも芸術が世界を平和へと導く事を人間は本能的に知っているのだろうか。

カタカナで表現するならば、アート&ピースだ。又はセックス&フォトだ。
この死にかけた世界を発情させるために。

てか今って戦争中だっけ?
少なくとも自分との戦争は始まったばかり。


誰か援護を。

そして究極のエスプレッソと
優しい色を。

幸福のレストラン

ristorante.gifこのレストランは5人のオーナーによって造り上げられた最高傑作だ。

スイス北部のSt.Gallen。その静かな郊外にそれは周りの緑に守られらがら存在したいる。
近代的な光を放ちながら。

メニューはドイツ語とイタリア語だから、さっぱり理解できなかった。
前回と同じように、全て勘で決めようと思ったけど、今回はお連れ様が説明してくれたので好みのものをチョイスすることが出来ました。
俺は肉を食べないから、全部魚にした。そしてプロセッコと自家製のグリッシーニを楽しみながら、前回の料理を思い出していた。
だけど邪悪なフラッシュバックの最中にいた俺は殆ど思い出すことが出来なかった。思い出せた事は、この店の料理を気に入ってる事だけだ。

さて今回の料理。アンティパストは蛸のゼリーよせのなんたらかんたらと、自家製チーズとなんたらかんたらのローストみたいなやつだった。
次はなんだっけ、んー。ん?あっ、あれだ、えっと・・・・あー、思い出せない。タイム!
はい。ホタテのサーモンのスモークなんたらのなんたらかんたらのワサビクリームなんとかだ。
そしてメインはアンコウのメダイヨンのなんたらソースだったような。

素晴らしかった。

デザートはシェフがサービスしてくれた。
アーモンドのセミフレッド。これは印象的なアート感覚。
グリーンティーのクレームブリュレ。これは超現実的なアート感覚。
そして何かのミルフィーユと何かベリー系のソース、シナモンジャラート添え。

これはDADAISM的なアート感覚。

全てはコラージュ&ナチュラル。社会性を重視している。

エスプレッソはダークローストを一瞬で圧縮したような味で、素晴らしかった。
すごーくでっかい金色の、上に鷲が乗っかっている、俺が好きなマシーンを使っていた。

全て食べ終わると、マネージャーがシェフに俺が来ている事を教えてくれたみたいで、テーブルまで来てくれた。
俺はシェフと再会の握手を交わし、リスペクトの視線でお礼を言った。

「素晴らしかったです、ありがとうございました。次回はディナーを食べに来ます。」

livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ