恐怖を乗り越え、最高のエスプレッソを。

そう、そこは最も危険な雰囲気のカフェ。
そしてそれを乗り越えた者だけが味わうことのできる究極のエスプレッソなのだ。。。

87876.jpg

↑ 恐怖で手が震えていたので、かなりブレています。すみません・・・。

外からは店の明かりが如何にも怪しく漏れていて、それがウーハーの振動と重なり、恐怖感で満ちている。
それでも店に入ってしまったのは、今思えば不思議だ。
きっと何かの魔術にもかかってしまっていたのだろう、俺は無意識に入ることを決断していた。

店内に入ると、洞窟のような空間と壁の造り。しかもそれにテクノ的な要素もコラボしている。

「なんて恐ろしいトコなんだ・・。」

壁側の背の高いテーブルとイスには、それ系の黒人がたまっている。
カウンターの中はと言うと、これまた娼婦的レズビアンにしか見えない女が俺を睨んでいる。

「エスプレッソください。」

そう言い放ち、俺はすぐさま誰も居そうにない奥の席へと移動する。
そこは明らかに隠れ家だった。
そのテーブル、そのソファ、その大仏。。チャイニーズマフィアにでもなった気分だ。
しばらくしてエスプレッソが運ばれ、その直後俺は恐怖から解放されたのだ。。

そう、このエスプレッソは最高だった。
エスプレッソに相応しい、充分に厚みのあるカップに注がれたそれは、美しいとしか言いようがないクレマを水面に覆い、口に含む前から大きな期待を俺に押し付ける。

絶妙な酸味とコクのバランス。カタカナで表現するならば、キュート&ナチュラルだ。

こうして俺は最高のエスプレッソを手に入れた。
ちょっとキツそうな店員さんも、実はすごくいい人で丁寧なサービスをしてくれました。
バイヤーに見えた黒人も、無害どころか店を出るころには優しい目になってました。


もしかすると、これも全てこのカフェが持つ魔力なのかもしれない。。。。

パウル・クレー・センターで深呼吸

探していた色、形、光。その全てを目の前にしながら最高の深呼吸を。

986.jpg


Paul Klee(パウル・クレー)
彼はスイスを代表する画家。その成功の証に、このパウル・クレー・センターでは彼の信念や、教育観念が素晴らしい結果となって造り上げられている。

Johannes Itten(ヨハネス・イッテン)
ドイツで生まれ、スイスで活躍した造形作家。彼もまた美術教育の研究に取り組み、その生涯を未来のアーティストのために捧げた人物の一人である。

この2人はワイマール時代のバウハウス美術学校の教授だったのだ。
俺はスイスに来たときからヨハネス・イッテンの作品を探していたんだけど、美術館に行っても見かけることはなく、諦めかけていた。そんな時、ベルンに新しくこのパウルクレーセンターができ、俺は望みを持って足を運んだってわけだ。
展示してある作品はパウルクレーのものだけだったが、その教育的視線で描いた作品は、やっぱり同じ教壇に立っていただけあって同じ匂いを感じることができた。
そのカラーコンポジションを研究し尽くした色の操り方は、2人とも現代美術の創設者のように思えてくるくらいだ。この2人がいた学校に通っていた生徒達が羨ましい限りである。

「教育とはヒトツの冒険的事業」

そんな言葉も残しているが、彼等が最も重視していた信念は「人間尊重」
どこまでも文化人らしく。そしてどこまでも知識人らしく。
想像を浄化し、澄みきった色、無駄のない呼吸で。

パウル・クレーの作品は最も詩的な題名ってことで有名なんだけど、
確かにその感性に触れてみると、その意味の深さ、明るさに、思わず気持ちが和む。
そして雑念は浄化され、そこには澄みきった自分だけが残っていくようだった。

「It's dawning」

そう、何も恐れることはないのだから。

864.jpg


セミナールームの前には自由に本を見ることの出切るスペースがある。
彼等が研究したカラーコンポジションの資料を見たり、パウルクレーの作品をストーリー形式にした日本語の本などもある。

最後に。パウルクレー、ヨハネスイッテンの作品は、日本人にとっては入り込みやすい作品だと思う。
日本人が無意識に求めてしまうミニマムアートとまではいかないが、充分に無駄のないアートだと思う。

そして俺が好きな絵は「Still life on leap day」 。  だから溜息ではなく、深呼吸を・・・。

やっぱりかわいいバリスタが好き!

そこは最大限ドキドキできる空間。

767.jpg


そして男だったら何の迷いもなく 「カプチーノ」
笑顔でその言葉を受け入れ、カウンター側に向くエスプレッソマシーンに手をかける。
僅かな振動と、確かなそのエスプレッソ。でも俺の視線は、その美しい後姿・・。
次にその後姿は銀色のミルクジャグを手に取り、丁寧にかつ大胆にフォームドミルクを仕上げていく。
それはいつまでも途絶えることのない柔らかさとなり、
俺の目を魅了してしまうほど立体的に優しくカップに注がれたのだ・・・・。

はい。この店の特徴は店名が「Art’ Cafe」だけあって、とても芸術的だ。
かと言って、店内に素晴らしい絵画や写真が飾られているわけではない。
むしろ、色とカタチによって創られたものは何ヒトツ存在しない。
ここにあるのは、生まれ続ける想い、言葉、そして出会い。

俺はその素晴らしい素材を使って、自由にアートを造り出していく。
決してカタチに残ることは無く、でも決して奪われることのない芸術を。

てな感じだ。

741.jpg  今回は写真を載せてしまいます。

 「おねーさん、写真撮ってもいい?」という俺の言葉に

 「もちろん! 笑ったほうがいい?」って答えてくれました。

 俺、「YES!!」

 カタカナで表現すると「キュート&ナチュラル」です。



 やっぱりかわいいバリスタが好きです。
livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ