多重人格障害と多重人格カフェ

爽やかなテラスを抜けて明るい店内。だけど奥には暗闇の空間が広がる。。

913.jpg そう、そこは2面性を特徴とするカフェのカタチ。
 これは日本でもよく見られる形態だとは思うんだけど、こっちではめずらしいほうだ。
 この店の場合は、はっきりと「明」と「暗」に分かれていて、俺は迷わずその境界線に座った。
前を見ていれば明るい気分になれる。
後ろをみれば暗い気分になる。俺の性格は単純だ、そうやってしばらく楽しんだ。

だけどしばらくして暗闇の空間にも慣れた俺は別の事を考え始めた。
すぐそこに明るい世界があるのなら、思い切って暗い世界を味わうこともおもしろいんじゃないかって。
人生たまにはどん底に落ち込んで、顔はやつれて、金も全て失って、電気も止められて、そんな経験があってもいいじゃないか。だけど大抵の人はなるべくその道は避けたいだろう。

俺は決してマゾではないが、そんな経験なんて何度もあるさ。
それは長いトンネルのようで、絶対に出口があるはずなのになかなか光が差し込まない世界。
でも、そのトンネルを潜ってきた人こそが、真の「光」を手にすることができる気がする。

そんな疑似体験をするには俺くらいのテクニックが必要なんだけど
思い切って視覚による感情の変化を楽しむのもいいだろう。



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後は、君の感性に委ねる。

高級ホテルのカフェ

パーク・ハイアットのホテルに泊まって、暇な時間をカフェで過ごす。

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そんな生活が、もう3年も続いている俺。

そんな事をいつか言ってみたい凡人の俺。

だけどホテルのロビーやカフェは宿泊客以外にも自由に開放されていて、良心的だ。
しかも何故かこれくらいの高級ホテルになってしまうと入りにくいらしく、俺はここで従業員以外がコーヒーを飲む姿を見たことがないのだ。
あぁ、なんて素晴らしい。いついっても貸しきり状態。
俺は一番奥の柔らかいソファに座り、何時間も小説を読むことができる。
誰の話声や、気配にじゃまされることなく、ゆったり昼寝も可能だろう。

そんな贅沢を十分味わっても、たった4フランですんでしまう。

なんて素晴らしい。

DIAGONAL CAFE

そこはシンプルにコーヒーを楽しみ、シンプルに会話を交わせるための空間。

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ベルンの連邦議会議事堂の近く、その周辺にはここ数十年のうちに開業したかのような真新しいデザインのカフェが多数ある。ここもそんなカフェのヒトツであるが、他のカフェと比べても、その思い切ったシンプルさが目に止まる。

まず歩道に跨るテラスには赤く大きなパラソルが、このカフェを情熱的シンプルだと象徴している。
そして中に入ると、これまた赤いTシャツでそろえた黒人のスタッフ達が笑顔もなしにオーダーを聞いて来る。ここでは無駄な笑顔、無駄な感情は必要ないようだ。

そして無言でオーダーしたカプチーノを差し出され、
無言でテーブルに持っていき、無言で口に入れた。

カタカナで表現するならば、サイレント&ナチュラルだ。

でも今日の俺にとってこのカフェほど居心地のいい場所はなかった。
ただ自分の飲みたいモノを、好きなように、好きな表情で、好きなだけ楽しむ事ができる。

それでも店の隅々まで清潔感で溢れているところ、そしてカウンターの下には荷物を引っ掛けるホックがついているところ、更には会話の邪魔にならないほどの丁度良いBGM。
そんなわけで女性客が多かった。

そして最後の最後で女の子の店員さんがニコッとしてくれた。完璧だ。


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