クリスマス

ヨーロッパのクリスマス。俺はそれを結構気に入った。

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だって、どの街に行ったって、広場には大きくて奇麗なツリーがあるし、
教会の前にはたくさんのクリスマスマーケットで賑わっているからだ。

日本にいた頃の俺は、南新宿のイルミネーションが大好きだった。
独り寂しく歩いていても、大好きな彼女と手を繋いで歩いても
いつだって厳しい東京の冬の中、少しだけの温もりを感じることができた。
でも何故だろう、クリスマスが近づくってだけで人はみんなそれぞれのストーリーを作り出していく。
ときにセンチメンタルに、ときには最高の愛の物語を。

そして今年の俺は、何故かこのクリスマスが自分にとって重要な鍵になるような気がしてならない。
それならそれで、俺は今年のクリスマスを大切にしようと思っているし
自分がこの冬、生きていたっていう証を写真に残していこうと思うんだ。

それは人々の幸せなクリスマスの風景だったり
広場に立つ大きなクリスマスツリーであったり
そして俺が感じた全てだったりする。

それが年末の忙しい時期、数少ない休みに電車に乗って旅をする理由なのだ。
そうして辿り着いた街は、いつだって身を切るように寒い。
だから俺は温かいオレンジジュースを飲み、手を繋ぎ
ホットワインを一口もらう。
揚げたてのチュロスや、チョコレートでコーティングされたフルーツを食べながらね。

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そうやって今年のクリスマスを必死に楽しみながら、
俺はいつだって願っている。
君の幸せってやつをね。

だからもしも君がこの冬、寂しい夜を過ごすことがあるんなら
迷わず、俺のストーリーに参加するといい。

温かいものは、いつだってそこにあるのだから。

cabaret voltaire

世界史上最も危険で儚い場所「キャバレー・ヴォルテール」
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その場所は今ではカフェに姿を変え、しかし尚も当時の「魔法」が消えることなく新しい文化を静かに、確実に生み続けている。そして此処こそが「DADA」の拠点の場所なのだ。

つまり昨日言った「今一番エナジーを得ることができる場所」が此処ってわけだ。

その建物は周囲が坂道だらけの場所に位置するため、一階からも2階からも入ることができる。一階と地下にはギャラリースペースがあり、ちょっとサイケデリック的な作品を観ることができる。それでも「DADA」発祥の場所だけあって、国立美術館よりも「DADA」に関する資料が多く並んでいる。

二階には極シンプルなバーカウンターがあり、しかしセミオートの3連エスプレッソマシーンが使われているところは、文化を作り上げてきた「DADA」の貫禄を現しているようだ。
その奥にはイベントスペースがあり、1918年の「ダダ宣言」が行われた場所が此処である。

内面も外面も当時の面影を頑なに残しながら新化した「キャバレー・ヴォルテール」
ここから「チューリヒ・ダダ」が造り上げられ、ニューヨーク、ベルリン、ケルン、パリ、日本などに発信されたと思うと、なんだかチューリヒという街がまだまだ大きな可能性を隠していると思ってやまない。
それともその新たな文化のストーリーは、もう既に始まっているのかもしれない。「DADA」と共に・・・。
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↑ここがイベントスペース。今、壁一面を飾っている絵は「エイリアン」をデザインしたスイス人アーティスト、「H・R・ギーガー」の作品です。
彼もまたDADAが原点で誕生した「シュールレアリズム」の参加者なんです。

不思議の国のカフェ。

やっぱ男だったらメルヘンチックに生きなきゃ意味がない。

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だから俺は休みの度にカメラを持って、不思議の国へ足を踏み入れる小動物なのだ。

流行が終わってしまったバタフライナイフも、メリケンサックもスタンガンもいらない。もちろんダッチワイフだって。
必要なのは歩きやすいシューズに読みかけの小説、そして君の言葉。
どこまでも冒険家らしく、どこまでも快楽主義者として。

俺はいつものようにシャガールのステンドグラスが放つヒカリを通り抜け、そのカフェに入った。
コーヒーとチョコケーキ。
そして今日は仲間も一緒。サルサダンサーとシンクロのコーチ。俺はこの国のガイド役。
世界共通な不思議の国。

オレンジ色の店内には星型のライトがぼんやりと夕焼け色に照らしている。
ショーケースには美味しそうなケーキと不味いサンドイッチが並んでいる。どれも美しい。

奥の窓側の席は喫煙席になっていて、そこでは道に迷ったジプシイ達が寒さをしのぎマリファナを吸う。
んなわけない。
黒髪のフランス系女性が気品高そうにカプチーノと雑誌で午後の黄昏。
まぁそんな感じ。

俺は思った。
世界は不思議なことだらけ。意味があるのか無いのか、幸せか不幸か。
だけど言えることはヒトツ。
「不思議の国もわるくない」

そう、迷ったときはガイドの俺に聞いてくれ。
地図のような珈琲を、君に淹れよう。

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